高精度小角散乱測定と散乱データの可視化    
 北九州市立大学 国際環境工学部 櫻井グループ
     
 研究目標 
(1)重合反応過程での状態変化に対する時間分解ASAXS測定法の適用
(2)フッ素樹脂形成過程のその場観察の検討
(3)モデルミセル系での構造の可視化
 
 研究メンバー
 櫻井 和朗  北九州市立大学国際環境工学部教授  
 秋葉 勇   北九州市立大学国際環境工学部教授  
 真田 雄介  北九州市立大学国際環境工学部博士研究員  
 
  研究概要
時間分解小角X線異常散乱(ASAXS)測定法の確立

異常散乱は原子に応じたX線吸収端近傍のエネルギーにおいて、その原子の散乱長が大きく変化する現象です。この現象を利用したASAXSを用いることで、金属やBr原子などをマーカーとして高分子・ソフトマテリアル材料における特定部位の構造評価が可能となります。本研究ではその時分割測定を行うことで、時間的かつ空間的な可視化を試みます。
 
 ソフトマテリアルの散乱データの可視
ソフトマテリアルの可視化の試みとして、われわれの研究グループではミセル構造についてX線散乱とその他の手法の組み合わせを試みます。計算化学を利用した可視化の試みからこれまでにカリックスアレン構造の厳密な決定に成功しています。
 
 
 
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